スロープレイとは、そのまま直訳のとおり、ゆっくりプレイすることです。
スロープレイの有用性
非常に強いハンドを持っている状態で、チェックやコールを多用して、相手をすぐに降ろさずに、ゆっくりフロップ、ターン、リバーをプレイし、相手に可能なかぎりチップを出させ、利益を最大化するようなプレイが、有効的なスロープレイの使い方です。
一般的にはスロープレイは、相手に(ドローを引かれて)逆転される余地を作ることになるため、あまり推奨されるプレイではありません。しかし、逆転されることがまずありえない、ナッツを持つ場合のみ、正しいプレイと言えます。(ただし、本当にスロープレイが最も利益を生むのか検討すべきです。アグレッシブなほうが利益をうむこともあります。)
スロープレイの例
全員100ドル持ち、あなたはBTNでKKが配られました。
MPが6ドル(3BB)にレイズし、他は全員フォールドしてあなたの番です。
ここでリレイズして全員降ろしてしまうのはスロープレイではありません。
このままコールしてもヘッズアップになりそうなため、あなたはコールし、ポットを大きくしようと
考えます。あなたコール、SBとBBフォルド、ヘッズアップになりました。ポットは15ドルです。
フロップ:
MP10ドルベット
あなたはKのトップセットを手にしました。現状ナッツです。
レイズすることも可能ですが、もっとたくさんチップを吐き出させるために、コールします。
ポットは35ドルになっています。
ターン:
MP20ドルベット。
あなたのKのセットは現在もナッツです。スロープレイを続けるあなたはコールします。
ポットは75ドルになりました。
リバー:
MP30ドルベット
ポットは105ドルになりました。
あなたのKのセットは、JTを持つストレートの次に強いセカンドナッツになってしまいました。
さて、ここから先に考えられるシナリオを全て書き出してみましょう。
(レイズはオールインとしました)
- フォールドして負ける
- コールして勝つ
- コールして負ける
- レイズオールインして降ろして勝つ
- レイズオールインしてコールされて勝つ
- レイズオールインしてコールされて負ける
結果的に勝てばスロープレイ成功ですし、負ければスロープレイ失敗です。
相手がJTではないという確信があるのならレイズが正解ですし、JTの可能性があるのならコールが正解だと思います。ナッツでなくなった以上、ここはコールしてショーダウンするのが無難な選択です。
JTを持っていると確信を持ち、フォールドできるプレイヤーはいるでしょうか・・・。
このように、スロープレイはポットを大きくし、利益を大きくすることが可能ですが、それ相応のリスクを負います。
スロープレイで大事故にあい、もう二度とスロープレイはしない!と思っていてもまたやってしまう、そういうプレイヤーは多いのではないでしょうか。
余談となりますが、上に書きだした6つの選択肢のうち、実際には消去法でいくつかが消えます。
まず、相手はリバーでの30ドルベットによって手元には残り34ドルになっています。あなたの手元は64ドルです。
あなたがレイズオールインをした場合、相手に与えるオッズは、残り34ドルを出して203ドルをとりにいくため、約6倍となり、16%の勝率さえあればコールするのが合理的となります。つまり、ピュアブラフで無い限りコールしてくるでしょう。このように、なんでもコールするのが正しいという状況を「コミットしている」と言います。
また、あなたにも現在30ドルを出して135ドルを取りに行くオッズ=4.5倍=22%の勝率でコールが正当化されますから、セカンドナッツを持つあなたはあなたがフォールドするのは相手がJTだと確信を持てない以上選択肢に入らないので除外します。
ということで、ありえるパターンは
2.コールして勝つ
3.コールして負ける
5.レイズオールインしてコールされて勝つ
6.レイズオールインしてコールされて負ける
のいずれかになります。どちらにしろ、相手がJTを持っているかどうかが問題です。
コメント 名前とメアドは必須ではありません
一番上の亀の画像、srow playになっている。
slow playね。