アクションの基礎

テキサスホールデムでプレイヤーが行うことができるアクションをすべて解説します。
アクションは以下のものがあります。

フォールド=「ゲームから降りるよ!」

ゲームから降りることです。「ドロップ」「ダウン」とも言います。日本のカジノバーなどでは、「ダウン」という人が多いような気がします。うるさい店内だと「フォールド」は「コール」に聞こえることがあるため、わかりやすいようにダウンと言っています。

チェック=「1ドルも賭けずにパスします!」

アクションを何もせずにパスすることです。いわゆる様子見のアクションです。フォールドと違い「今のところは賭けない」という意味になります。一般的には弱気のアクションと受け取られますが、中には恐ろしく強いハンドが完成しており、相手に降りてほしくないためにチェックする、いわゆる「罠」の場合もあります。

ベット=「チップを賭けるよ!」

チップを賭けることです。事前に誰もベッティングアクションをしていない状態(最初のベット)でベットすることを、オープニングベット(オープンとも言う)、ベットイン、などと言います。座っているテーブルのブラインド(BB)の額が最小ベット額となります。SB1ドル-BB2ドルのテーブルでは、2ドル以上のベットが可能です。

TIPS ベットとは
厳密にはベットもレイズもコールもベッティングアクションなので全て「ベット」と言えるのですが、レイズとコールはどちらも事前に自分以外の人がベッティングアクションをしている場合に使う言葉として区別します。
TIPS オリジナル○○
プリフロップでは、ブラインドがすでに賭けられている状態なので、チェックのアクションはできません(BBのみ可能)。ブラインド額に対して、コールするかレイズするか、フォールドすることになります。プリフロップでレイズアクションを最初に行った人を、オリジナルレイザーと言います。最初に自分のハンドは強いと主張した人、という捉え方で問題ありません。また、プリフロップでレイザーがいない場合に、フロップが開いて最初にベットした人のことは、オリジナルベッターと言います。参加者が全員リンプインしていた場合、オリジナルレイザーが存在しないので、このような呼び方をします。オリジナルレイザー、オリジナルベッター、どちらも「最初にハンドの強さを主張した人」と思っておけばOKです。

レイズ=「上乗せしてもっといっぱい賭けるよ!」

チップをそれまでのベット額に対し上乗せすることです。レイズアクションに対してさらに上乗せすることを、リレイズ、さらに上乗せをリリレイズと言ったりします。強気のアクションと受け取られます。

TIPS ミニマムレイズ
ミニマム(最小)レイズ額はハウスルールによって違いますが、直前のベッティングアクションのベット額、もしくはレイズ額の100%やその半分(50%)以上といったルールが一般的です。例えば倍(100%)にするのがルールで定められていた場合、事前に誰かが5ドルベットしていたら、次の人はその額の100%である5ドルを上乗せ、つまり10ドル以上にする必要があります。また誰かが5ドルベット、次の人が20ドルにレイズしていた場合、事前の上乗せ額は15ドルなので、リレイズするには、20ドルに15ドルを足した35ドル以上にする必要があります。ややこしい場合は、とにかく倍以上にすればいい、と覚えればまず間違いません。今回の場合、20ドルまでレイズされているので、倍の40ドルにすれば大丈夫です。
TIPS 3ベット
リレイズのことを3ベットとも言います。ベット→レイズ→リレイズとそのラウンドで3回目のベットになるためです。3ベット=リレイズと覚えておけば問題ありません。同じようにリリレイズを4ベットと言ったりします。

コール=「同じ額だけ出すよ!」

事前に行われたベッティングアクションと同じ額のチップを出すことです。一般的には弱気のアクションと受け取られがちです。誰かが5ドルベットしていた場合、それにコールするということは、同額の5ドルを出すことになります。誰かが5ドルベット、次の人が20ドルにレイズし、それにコールするということは、20ドルを出すことになります。

TIPS コーラー
コールばかりする人をコーラー、コーリングステーションと呼んだりします。あまりいい意味ではありません。戦略的にコールをしている人でないのであれば、コーラーは基本的にずっと弱気のアクションでずるずるとチップを吐き出している人、ということになるからです。

オールイン=「全財産を賭けます!」

自分の持っているチップを全て賭けることです。テキサスホールデムでは、ゲームに参加し続けるためには、誰かのベッティングアクションに対し、最低でもコールしないと参加し続けれません。しかし自分の持っているチップ量が、コールできる額に満たない場合、オールインすることで降りずに参加し続けることができます。ただし、自分の出したチップ量までがあなたの勝負に対する見返りとなり、それ以上のチップは、残る参加者同士で争うことになります。

オールインの例

あなたは25ドル持っていたとします。プリフロップを5ドルでコールし、3人がフロップに進みます。ポットは15ドルです。あなたの手元のチップ量は20ドルになっています。

フロップでAさんが30ドルベット、Bさんがコール、そしてあなたの番となった時、コールするためには30ドル必要ですが、手元には20ドルしかありません。この場合、あなたはオールインするかフォールドするか選択することになります。オールインした場合、あなたは全財産の20ドルを出すことになります。

現在テーブルにはポット15ドルの山、とAさんの30ドル、Bさんの30ドル、あなたの20ドルが出された状態となります。あなたが勝負して得られる見返りは20ドルまでなので、15ドルのポットに3人から20ドルずつ加えた75ドルがあなたが勝った際に得られるポット(メインポット)になります。残りのAさんの10ドルとBさんの10ドル、計20ドルはサイドドポットとしてメインポットの横に別のポットとして作られます。

ここから先のターン、リバーでベットされたAさんとBさんのチップは全てセカンドポットに入ります。あなたはゲームには参加する権利は持っていますが、ターン以降に賭けられたチップを手にする権利はありません。

そしてショーダウンとなった場合、3人がハンドを公開します。

あなたが勝利した場合、メインポットはあなたのもになり、サイドポットはAさんとBさんの強い方にいきます。AさんかBさんが勝った場合は、メインもサイドも全て勝った方のものとなります。

マック

フォールドと同義です。ルール上、マックというアクションはありませんが、チェックできる状況でハンドを捨てる(フォールドする)ことをしばしばマックと言います。

マックとは、ディーラー(カードを配る人)の前にある、フォールドした人のカードが溜まっているカードの山のことを指します。つまり、自分のハンドをマックに投げ入れる=ゲームから降りる、という意味になります。自分のハンドに未来がない、どのようなアクションをしても勝ち目はない状況の時に行います。例えば2h3hでフラッシュを狙いにいって、最終的にフラッシュは完成せずハンドは3ハイ止まりの場合、相手に何を持たれていても負けで、こちらがブラフのオールインをしてもほぼ確実にコールされると予測できるなら、未来はありませんので、マックすることになります。ハンドを公開しないで済むというメリットもあります。

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