ポーカーに登場する「ワンペア」や「ストレート」といったハンド(役)について解説します。
ハイカード
日本では「ぶた」と言われるハンドのことです。このページで紹介されている他のハンドが何も完成していない場合、全てハイカードというハンドとなります。ハイカードも役としてとらえます。
例
※このハンドの呼び方は「キングハイ」。キングが一番ランクの高いハイカード、という意味。
ハイカードは、自分のホールカード2枚とボードの5枚の計7枚から、ランクの高い順に5枚抜き出して作ることになります。例えばボードが、あなたのホールカードがの場合、あなたのハンドは、ランクが高い順に5枚抜き出したで、呼び方は「キングハイ」となります。相手がQ以下のハイカードだった場合あなたの勝利、相手がAの入ったハイカードだった場合相手の勝利です。しかし相手もを持っていた場合、両者Kハイとなりますが、その場合お互いのもう一枚のホールカード(キッカー)で優劣がつきます(つかずに引き分けもあります)。相手がをだった場合、相手のハンドでランクが強い順に抜き出すと、となります。あなたのハンドと比較すると、相手のほうがJが入ったハイカードなので、相手の勝利となります。もし相手のハンドがだった場合、同じKハイに変わりありませんが、あなたの2枚目のホールカードであるが入ったハンドのほうが強くなるため、あなたの勝利です。こうした優劣の付け方を、キッカー勝負と言います。あなたのハンドがでボードがの場合、あなたのハンドはホールカードを1枚も使わないがハンドとなり、呼び方は「ボード」です。(ボードの5枚がおれのハンドだ!)役としてはエースハイです。
最も強いハイカードは、スーツが揃っていないAKQJ9となります。(9の代わりにTが入るとストレートになるのでハイカードではありません)
ワンペア
1組の同じランクのカード2枚が入ったハンドで、1つのペアができたという意味です。
例
ワンペア同士の優劣は、ペアになったカードのランクで決まります。
つまり2のワンペアよりも5のワンペアのほうが強いハンドとなります。しかしテキサスホールデムでは、コミュニティカードがあるため、同じペアで勝負することが多々あります。
ツーペア
2組の同じランクのカード2枚が入ったハンドで、2つのペアができたという意味です。
例
ツーペア同士の優劣は、ワンペア同様、ペアになったカードのランクで決まります。
Aのペアが入ったツーペアが最も強くなります。上のランクが同じランクだった場合、2組目のペアのランクで勝負します。それもなじだった場合、残り1枚のキッカーでの勝負となります。
あなたのハンドが、ボードが、相手のハンドがだった場合、あなたのハンドはの2組のペアに残りの3枚から最もランクの高いを加えたとなります。しかし相手のハンドはとなり、上のランクのペアはJで同じですが、もう一組のペアがあなたは3、相手は8なので、あなたの負けとなります。また、2枚のペアが、相手とまったく同じ場合もあります。ボードで、あなた、相手の場合などです。あなたのハンドは、相手はとなります。この場合ペアになっていない残りの1枚(キッカー)で勝負となり、をもつ相手の勝ちとなります。しかし、あなた、相手の場合、5枚目はボードにあるが入るため、引き分けとなります。やはりキッカーの強さは大事ですね。
スリーカード
同一ランクのカードが3枚入ったハンドのこと。海外ではスリーオブアカインド(THREE OF A KIND )と呼び、スリーカードと呼んでいるのは日本だけかもしれません。日本では「セット」か「トリップス」と呼ばれることが多いです。
例
スリーカード同士の優劣のつけ方は、そのままランクで比較します。
3のスリーカードとAのスリーカードでは、Aのほうが上です。同一ランクだった場合、ワンペアやツーペアと同じように、残りの2枚(キッカー)のランクで勝負します。
あなた、相手、ボードの場合、あなたのハンドは、相手はとなり、との差であなたの勝利となります。また、スリーカードの作り方には2種類あり、それぞれ呼び方が違います。ボー ドの1組のペアとホールカードの1枚を使ったものはトリップス、ボードの1枚と、ホールカードのポケットペアを使ったものをセットと呼びます。同じスリー カードですが、セットのほうが、他のプレイヤーと被らない、気づかれにくいなどの利点が多くあり、利益を上げやすいハンドとなります。
ストレート
連続した5枚のランクで作るハンドです。
例
ストレート同士の優劣のつけ方は、使用する5枚のカードのランクで決まります。
の場合、が最もランクの高いストレートとなり、「9ハイストレート」と呼びます。最も弱いストレートは、の5ハイストレート、最も強いのはのAハイストレートです。Aハイストレートは、Kの次にAがくる ので、知らない人はKからAに戻ってつながる、というふうに勘違いしがちですが、これが可能なのはAハイストレートのみです。JQKA2、といったスト レートはできません。もちろんKA234もできません。フラッシュ
同じスーツ5枚で作るハンドです。ハート5枚、スペード5枚、クラブ5枚、ダイヤ5枚のいずれかとなります。カードのランクはなんでもかまいません。
例
フラッシュ同士の優劣のつけ方は、カードのランクで決定します。
上記の例だと、Aの入ったフラッシュとなるのでAハイフラッシュ(ナッツフラッシュ)となり、フラッシュの中では最強となります。
あなた、相手、ボードの場合、あなたのハンドはのAハイフラッシュ、相手はのKハイフラッシュとなり、あなたの勝利です。また、あなたのハンドが、相手が、ボードがの場合、お互いAが入ったフラッシュになりますが、よりランクの高いを持ったあなたの勝ちとなります。ちなみに、ランク順に抜き出したとき、自分も相手もボードに出た5枚の同一スーツのカードが最強ならば、引き分けとなります。フラッシュを持ち合う可能性はかなり高く、Aを持っているかどうかが勝負の分かれ目になることが多々あります。もしAの入ったフラッシュを作ることができれば、ナッツの可能性がかなり高いといえます。
フルハウス
スリーカードとワンペアの組み合わせで作るハンドです。
例
フルハウス同士の優劣のつけ方は、まず3枚揃っているカードのランクで比べ、同じ場合ペアになっているカードのランクを比べて決定します。
上記の例は、Tフルハウスと呼びます。
あなたの、相手、ボードの場合、あなたはのTフルハウスがハンドとなり、相手はの9フルハウスがハンドになります。スリーカード部分で比べると、ランクの高いTフルハウスのあなたの勝利です。フルハウスを持ち合う可能性は、ボードによって変わります。ボードが2277Tの場合、フルハウスになるにはどんなハンドがあり得るでしょうか?2を1枚もっている、7を1枚を持っている、Tのポケット、このどれかでフルハウスになり、かなり幅広いです。2をもっていて「ベストハンド!」と確信してはいけません、7を持った人 にあっさり負けます。また、A7よりも、T7のほうが強いことにも注意が必要です。前者は77722、後者は777TTとなり、後者のT7が勝ちます。ボードにペアが2つできたときは注意しましょう。しかし、ボードが2246Tの場合、フルハウスになるには24、26、2T、44、66、TTの6つになり、持ち合う可能性はぐっと下がります。もしTTを持っていれば、最も強いフルハウスになり、ほぼナッツと言えます。(22を持ったクワッズにだけ負けます)
フォーカード(クワッズ)
4枚の同一ランクのカードが入ったハンドです。
例
クワッズ同士の優劣のつけ方は、4枚揃ったカードのランクで比較します。
クワッズ同士の戦いというのは極稀に起こります。
あなた、相手、ボードの場合、あなたはTのクワッズ、相手は7のクワッズで、あなたの勝利となります。テキサスホールデムにおい て、同一ランクのクワッズを持ち合うことはあり得ません。同じランクを誰かと1枚づつ持ち合っていた場合、残りの2枚全てがボードに落ちてもお互いスリーカードにしかなりません。あるとすれば、ボードに4枚とも落ちた場合のみです。たとえばボードが44T44の場合、例えTのポケットを持っていてフルハウスに なったとしても、ボードの4のクワッズのほうが強いので意味がありません。このボードの場合、Aを持った人がナッツとなります。参加者全員ボードの4のクワッズなので、優劣はキッカー勝負になるからです。4444Aというハンドがナッツとなりますので、A1枚を持つだけで最強となります。この場合A持ちが複数いる可能性はそれなりにあります。
ストレートフラッシュ
ストレートとフラッシュが同時に完成した手。つまり、同一スーツで、5枚の連続したランクで作ったハンドとなります。
例
ストレートフラッシュ同士の優劣のつけ方はストレートと同じです。
ストレートフラッシュを持ち合うというのは中々ありませんが、ボードがなどの場合、かのどちらかを持っているだけでいいので、持ち合う可能性は上がります。
ロイヤルストレートフラッシュ
同一スーツでAハイストレートを作ったハンド。要は、最も強いストレートフラッシュです。最強のストレートフラッシュをロイヤルストレートフラッシュと呼んでいますが、厳密にはストレートフラッシュとロイヤルストレートフラッシュに差はありません。
どちらもクワッズよりも強く、これより上の強い役は存在しないため、単に最上級の役であり、その中でも一番強いのがAハイストレートフラッシュである、ロイヤルストレートフラッシュなだけです。
例
60万ハンドに1度の確率で完成すると言われています。
クワッズと同じく、ロイヤルを持ち合うことはあり得ません。あるとすればボードで完成した場合のみです。
ロイヤルは、あまり大きく稼げるハンドとは言えません。文句なしのナッツ、最強のハンドなので100%勝利することができますが、このハンドが完成する場合、ボードが非常に危険なオーラを発するので、相手が勝負にのってこないのです。
例えばあなたが、ボードがだとします。ボードにスペードが3枚あるため、プレイヤーは通常フラッシュを警戒します。相手にフラッシュが入っていたとして も、9を持ったフラッシュが限度です(それより上のスペードはあなたが持つかボードに出ている)。そのため、あなたのベットには警戒してダウンしてしまいます。ただし、あなたが、ボードがで、相手がでフルハウスの場合、高い確率で相手はのってきます。フルハウスはなかなか降りれません。QQ、 JJ、K8、Q8、J8などのフルハウスを作っていた場合でも、大きな利益を得ることができるでしょう。88のクワッズなら降りることはほぼありません。逆にいうと、そういった大きな手とぶつからない限り、大きな利益にするのは難しいかもしれません。
役を覚えたら、テキサスホールデムの基本的なルールを覚えましょう。
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コメント 名前とメアドは必須ではありません
ハイカードの説明がわかりづらいのと、日本語かなり間違えてますよ、
修正しました、ご指摘ありがとうございます。
ストレートのところの「ルールがわからないと難しいので読み飛ばしても問題ない部分」ですが
あなたA5、相手57、ボード23A64の場合、あなたのハンドはA2345の5ハイストレートですが、
相手は34567の7ハイストレートとなり、あなたの負けとなります。
は変な気がします。
こちらは23456の6ハイにはならないんですか?
おっしゃるとおりです。修正しました、ご指摘ありがとうございました。
しょっしんしゃさんの言うので合ってます。
ここあっちこっち間違いだらけですが、もう運営してないみたいで修正もはいりません。
コメントありがとうございます。
運営していないわけではないのですが、忙しくて放置ぎみでしたw
分かりやすい
フルハウスの説明で「上記の例は、Tフルハウスと呼びます。」とありますが、正しくはQフルハウスではないでしょうか?ご確認よろしくお願いします。