テキサスホールデムは、2人~10人のプレヤーがテーブルを囲んだ状態でプレイします。そのため円を描くように順番に席に座ることになります。そして、麻雀、大富豪などいろいろなゲームと同様、アクションを行う順番が決まっています。
ポジションの基礎
テキサスホールデムは、UTGからアクションを開始します。
ポジションの名前については、ディーラーボタン(BTN)、その左隣をスモールブラインド(SB)、さらにその左隣をビッグブラインド(BB)、と覚えておけばゲームに支障はありません。上に出ているUTGとは、ビッグブラインドの左隣の人を指します。
テキサスホールデムでは、「Position is power.」という言葉があるくらい、ポジションは重要な要素となります。
将棋のような完全情報ゲームと違い、テキサスホールデムはホールカードという見えない情報があるため、不完全情報ゲームとなります。そのため、少しでも情報をたくさん持ってるプレイヤーが有利となります。
プレイヤーのアクションも重要な情報の一つとなり、アクションを行う順番が後になるほど、他のプレイヤーのアクションを見てから自分のアクションを行えるため、非常に有利となります。
ポジションを図にすると以下のようになります。
ポジションごとの解説
スモールブラインド
英語:Small Blind
簡易表記:SB
BTN の左隣のポジションのことです。ブラインドの半額を強制的にベットしなければならないポジションです。プリフロでは、BTNのアクションの後に、フォール ド、コール、レイズを行う権利を持ちます。フロップ以降は一番最初にアクションをしなければならず、不利なポジションと言えます。また、プリフロップでも、自分の後にBBのアクションが控えており、思い切ったことがしづらいポジションです。
ビッグブラインド
英語:Big Blind
簡易表記:BB
SB の左隣のポジションのことです。ブラインドを強制的にベットしなければならないポジションです。プリフロップではSBの後に、フォールド、コール(チェック)、レイズを 行う権利を持ちます。フロップ以降は、SBの次にアクションを行う必要があります。プリフロップでは、一番最後にアクションができますが、フロップ以降になれば、SB以外にはポジションが不利なため、よいポジションとは言えません。
アンダーザガン
英語:Under the gun
簡易表記:UTG
BB の左隣のポジションのことです。プリフロップで一番最初にアクションを行う必要があり、フロップ以降もSBとBB以外にはポジションが不利なため、銃口を向けられているくらい危険なポジションという意味でアンダー・ザ・ガンと言われています。なんの情報もない状態でゲームの最初にアクションをするため、 判断材料は自分のハンド(ホールカード)しかありません。そのため、かなり強いハンドが必要なポジションとされています。
アーリーポジション
英語:Early position
簡易表記:EP
序盤ににアクションを行う必要があるポジションを指します。テーブルに座っている人数によって変動します。10人テーブルの場合UTGとその左隣2名をアーリーポジションと呼ぶのが一般的です。6人プレイの場合はUTGのみアーリーポジションとなります。
ミドルポジション
英語:Middle position
簡易表記:MP
各ラウンドで中盤にアクションを行うポジションを指します。10人プレイの場合、プリフロップで4番目から6番目にアクションを行う3名をミドルポジションと呼ぶのが一般的です。6人の場合、UTGの左隣2名となります。
ハイジャック
英語:High jack
簡易表記:HJ
BTNの2つ手前のポジションのことです。
カットオフ
英語:Cut off
簡易表記:CO
BTNの1つ手前のポジションのことです。
ディーラーボタン
英語:Dealer Button
簡易表記:BTN
一番最後にアクションを行うポジションのことで、最も良いポジションとされています。プレイヤーの前に円盤型のDEALERと書かれたボタンが置かれている場合が多いです。オンラインであれライブであれ、何かしらの目印が置かれています。
レイトポジション
英語:Late position
簡易表記:LP
各ラウンドで後半にアクションを行うポジションを指します。10人プレイの場合COとBTNをレイトポジションと呼ぶのが一般的です。6人の場合BTNのみをレイトポジションと言います。
プレイヤーが1名減るごとに、アーリー、ミドル、レイトの順に1ポジションずつ減らしていきます。つまり、3名減って7名になった場合、アーリー、ミドル、レイトから1名ずつ引いて。
ブラインド(SB、BB)2名→EP(UTG、EP2)2名→MP(MP1、MP2)2名→LP(BTN)1名
となります。
6名ならば
ブラインド(SB、BB)2名→EP(UTG)1名→MP(MP1、MP2)2名→LP(BTN)1名
となります。
5名ならば
ブラインド(SB、BB)2名→EP(UTG)1名→MP(MP1)1名→LP(BTN)1名
となります。
コメント 名前とメアドは必須ではありません
一番上のポジション図解では、UTGの次はEP2となっていますが、レイトポジションの7人の場合の説明では、UTGの次はEP1となっています。
ご指摘ありがとうございました。修正しました。