shinbunshiさんとのハンド考察

いやー、更新しなくてすみません。

ちょっと気分を変えて更新増やして目標は週に2回・・・・。

さて、もう2週間ほど前の話だが、pokerstarsのスーパーノヴァエリートのshinbunshiさんとポーカークラブMでトーナメントをご一緒する機会があった。

この時非常に勉強になったハンドがあるのでそのことをご紹介。

参加人数は10名ほどの1テーブルでうろ覚えだがブラインドは50-100-Ante0で序盤だったと思う。

スタック15000持ちで開始しており、皆それほど変動していない。

自分はBTNでAh9hが配られた。

自分までにMPから1コール入り、自分は400にレイズ。BBのshinbunshiさんとMPがコールし、3人でフロップへ。

ポットは1250

フロップ:5h5d8h

ナッツフラッシュドローを手にした。

BBのshinbunshiさんがドンクベット900→ミドルポジションの人がコール

本来ならここでレイズするところなのだが、手前で1コール入り、オッズが良くなった、ポジションがある、などなんだかんだ理由をつけて消極的に引きにいってしまいジャストコール。

ポットは3950

ターンJc

引けなかった。shinbunshiさんはベット3800。ほぼポットサイズである。

せめてMPにコールしてもらい少しでもオッズが良くなることを期待したがMPはダウン。

自分は悩んだ末にこれもコール。フラドロだとバレバレだろうなーと思った。

リバーJd

結局引けずにAハイ。

shinbunshiさんはベット2600。

おもいっきりバリューベットされた。

自分はそれほど考えずにダウン。

shinbunshiさんは67oのオープンエンドを見せてくれた、ナイスベット。

こちらが「Aハイでコールできませんでした」と言うと「フラドロですよね」と、やはりバレバレであった。

さて、これでこのハンドは終了なのだがこのハンドの後タバコを吸いながらで思い返している時、最後のベットはコールできたのではないか?という考えがよぎった。

オリジナルレイザーの自分のハンドはおそらくAxだと思われていて、フラドロに見えるプレイをしていて、shinbunshiさんはしっかりとフラドロだとわかっていた。フロップで自分がジャストコールしていることからもポケットは消してたのではないだろうか。(ポケットならレイズしていたと思う。)

きっと75%がフラドロ、20%が44、66、77などのローペア。5%オーバーペア、くらいの感覚じゃないかな?(このへん聞いておけばよかった)

自分がshinbunshiさんのハンドをなんだと思っていたのか。

5のトリップスの可能性(最後は5フル)、8ヒットの可能性(最後はJ8の2ペア)、Jを拾った可能性(最後はJフルだがこれはまずないだろう)、ミドルポケットの可能性、67オープンエンドやフラドロの可能性、どれもあるかなと思っていた。つまりドロー以外には自分は負けている。

そして75%以上でこちらのことをフラドロだと思っていたのなら、shinbunshiさんはこちらがリバーでドローを外したことをわかっているはずである。

こうした状況で、もしshinbunshiさんがドロー以外のショーダウンバリューのあるハンドを持っているのであれば、リバーはチェックコールにしてブラフキャッチというのが最も期待値が高かったのではないだろうか。なぜなら最後打ったところでほぼフォールドされるのがわかっていたはずだからだ。しかしそうぜずに最後打ってきた。と疑えば、最後はコールできたかもしれない。

ここまで現場での考え、そして以下が家に帰ってからの考察。

最後のベットは、チェックチェックでまわってしまうとAハイに負けてしまうことになるからだ。つまりブラフの時にバリューを産むベットだ、やっぱりコールできた!

いやまてよ?

リバーでボードに2ペアができて、Aハイで自分にもショーダウンバリューが生まれた、なのでもしリバーでチェックされていたらチェックしてショーダウンしていただろう。ところが最後にベットされたために、「Aハイでコールされるかもしれない状況なのにうってきた」=「Aハイ以上のハンドを持っているのだろう」と考えたのも事実だ。

ちょっと複雑になってきたので整理してみよう。

shinbunshiさんが5フル、Jフル、ポケットなど強いハンドを持っていて相手がAハイだとわかっていた場合

  • チェックコールでブラフキャッチ
    ⇒Aハイでのショーダウンバリューが増えたのでブラフは期待でいない
  • バリューベット
    ⇒Aハイにコールしてもらえるかもしれないので期待できる

 

shinbunshiさんがドロー滑りで相手がAハイだとわかっていた場合

  • チェック
    ⇒ほぼチェックでまわるのでポットを諦めることになる
  • 大きくベット
    ⇒フルハウスの主張にしては降りてほしいベットに見えるのでAハイにコールされる可能性がある
  • 小さくベット
    ⇒バリューベットに見え、フルハウスの主張とマッチする

ということになる。

つまり最後の小さなバリューベットは、どのようなハンドにしろ最も合理的なベットだったわけだ。

つまり自分(鮫肌)が

  • 思考レベル1
    こんなボードでAハイなんかでコールできない。相手は何かしらハンドがあるだろう、フォールドだなこりゃ
  • 思考レベル2
    フラドロ滑りに見えてるはずなのに最後のベットはおかしくないか?額も小さいしコールする価値はある、コールだ
  • 思考レベル3
    こちらのことをAハイだとわかっていて、Aハイでもコールする価値があるボードでバリューベットしてきた、これは本物を持っている可能性がある、ベット額もバリューベットに見える、これはフォールドしたほうがよさそうだ

と、自分の思考レベルによって判断はわかれることになる。

最も恥ずかしいのは自分が思考レベル3でダウンしたのではなくて思考レベル1でダウンしたことだ。

では思考レベル4の考え方はできなかっただろうか。おそらく今回の流れでリバーまでいって思考レベル4というは無理だった気がする。

まずはフロップでのshinbunshiさんのドンクベットにナッツフラドロでレイズすべきだった。今回ジャストコールしたのがまずミスだ。

ではshinbunshiさんのフロップでのベットをドローでのブロックベットの可能性が高いとリーディングし、それに対して自分がジャストコールしたことで相手にフラッシュドローだと思わせたことを認識した上で、ターンでのshinbunshiさんのポットベットに対してレイズできたのかどうか。

AJのみストーリーに合う。トリップスの可能性がある中、TPTKぐらいでポットベットにリレイズするのは危険だが、ドローでのブロックベットだとリーディングしているのならレイズできたはずだ。

もしここでAJを主張してブラフレイズして、shinbunshiさんにリレイズされればもちろん降ろされていただろう、5にしか見えない。

ターンのブラフレイズにコールされたとしても、リバーのJで今度はもう一度こちらがブラフする価値が出た。ターンでJヒットを主張したため、リバーでのこちらのベットもストーリーに合う。

こうした流れであれば、67のオープンエンドであるshinbunshiさんはフォールドしていただろう。

結論としては、今回のハンドは、最後コールできなかったのがミスではなく、ポストフロップでのプレイ全般が未熟だったということになる。

とまあ、結果を見てからの考察なので、こんな考え方がプレイ中にできるかどうかはわからないし、それが中々できないのがポーカーであるから後の祭りなのだが、こういう思考ができるようにならいないとなーと思った次第。

一番の収穫は、自分のハンドが相手になんだと思われているか、ということを最近しっかり考えてなかったなーと反省できたことと、やっぱりパッシブなプレイよりアグレッシブなほうが良い、ということだ。

強いプレイヤーと対戦するのは最高に勉強になる。

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