ボードテクスチャとは、テーブルにオープンされたコミュニテイカードの特徴のことです。
ボードテクスチャの分類
ボードをカテゴライズする場合、2種類の分け方が存在します。
ドライとウェット、そしてローとハイです。
ドライとウェットは、ストレート以上の役のできやすさを意味し、ローとハイは、ランクの高さを意味します。
ドライボード
ドライボードとは、ストレートやフラッシュ以上のハンドになりにくいボードのことです。
例えばやといったフロップです。ストレートにもフラッシュにもなりにくいボードであることがわかります。
これは、あなたのコンティニュエーションベットが効きやすいといえます。相手がドローになっていない可能性が高いため、抵抗する側もコールしにくいボードです。
ウェットボード
ウェットボードとは、ストレートやフラッシュ以上のハンドになりやすいボードのことです。
例えばやなどのフロップです。ストレート完成、ストレートドロー、フラッシュ完成、フラッシュドローなどの可能性が高いボードです。
ドライボードとは逆に、あなたのコンティニュエーションベットが効きにくいボードです。実際にドローがつく可能性もそれなりにありますし、ドローをヒットさせたと見せかけるブラフを誘発しやすくなっています。
ローボード
フロップの3枚が8以下のランクのカードで構成されたボードのことです。
例えばやなどのフロップです。通常は、レイザーのハンドレンジに、これらのボードと絡むハンドが入る可能性は低いです。よって、マッチしている可能性が比較的低いと言えます。
また、ターン以降でナッツが変わりやすいです。このフロップでのトップヒット、トップセット、ストレートは、ターン以降のカードによって、簡単に強さが変わります。
ハイボード
フロップの3枚にハイランクのカードが1~3枚入っているボードのことです。
例えばやなどのフロップです。通常は、レイザーのハンドレンジに、これらのボードと絡むハンドが入る可能性は高いです。よって、マッチしている可能性が比較的高いと言えます。
また、ターン以降で状況が変わりにくいボードです。のフロップでトップヒット、トップセットができていれば、ターン以降に逆転される可能性は低いでしょう。
個別のボードテクスチャ解説
ドライであるかウェットであるかのカテゴライズは、以下に説明する特徴的なボードの組み合わせで決まります。
()内のパーセンテージは、フロップで出現する確率です。
ペアボード(17.29%)
1組のペアができているフロップのことです。比較的ウェットになりやすいボードです。
例えばやなどのフロップです。ポーカーのいろいろな確率でも書かれていますが、ペアボードはバラバラの時とくらべ、相手がヒットしていない確率が15%程度高いため、コンティニュエーションベットが効きやすいボードです。
また、フルハウスになる可能性が既にあるため、あなたがフラッシュやストレートを引いてもナッツになり得ません。
レインボーボード(39.68%)
フロップの3枚が全て異なるスートのことです。ドライです。
例えばやなどのフロップです。このフロップからフラッシュを完成させるのは非常に難しいことがわかります。40%の確率でフロップはレインボーになりますので、よく出現するボードです。
セットなどを引いた時に、フラッシュドローに怯えてファストプレイをしなくても、安心してバリューベットをうつことができます。
ツートーンボード(55.11%)
フロップの3枚が2種類のスートで構成されていることです。比較的ウェットになりやすいボードです。
例えばやなどのフロップです。フロップに開いた2枚の同一スートと同じスートのスーテッドハンドを持っていればフラッシュドローになります。55%の確率で出現しますので、2回に1回はこのツートーンになります。
ヘッズアップの場合はそこまで神経質になる必要はありませんが、マルチウェイになっている場合はフラッシュドローを警戒すべきです。
モノトーンボード(5.2%)
フロップの3枚が1種類のスートで構成されていることです。ウェットです。
例えばやなどのフロップです。既にフラッシュ完成がありえるフロップで、同じスートを1枚でも持っていればそれだけでフラッシュドローになります。
よって、ボードと同一スートのカードが1枚でもあれば、CBに抵抗することができため、あなたのコンティニュエーションベットに抵抗しやすくなります。
また、モノトーンボードの場合、フラッシュドローか否か、という議論はそれほど起こらず、フラッシュが完成しているかどうか、ということが焦点になることが多いでしょう。
コネクトボード(8.48%)
フロップでストレートがあり得るボードです。ウェットです。
例えばやなどのフロップです。既にストレート完成がありえるフロップで、OESDやガットショットにもなりやすいボードです。ツートーン、モノトーンと同じく、ドローになりやすいため、あなたのコンティニュエーションベットに抵抗しやすくなります。
○ハイボード
Aハイボード=フロップ3枚のうち最高ランクがAのボード。
Kハイボード=フロップ3枚のうち最高ランクがKのボード。
など、高ランクのカードが落ちた時によく使われる呼称です。Aハイボードは、オリジナルレイザーがイニシアチブを主張しやすいボードです。
まとめ
基本的には以下の2つの要素から、ドライかウェットかを判断します。
スートに関するテクスチャ
- A-①:レインボー(ばらばらにスート)→ドライ
- A-②:ツートーン(2枚が同じスート)→ニュートラル
- A-③:モノトーン(3枚が同じスート)→ウェット
コネクトに関するテクスチャ
- B-①:ストレートが作りにくい(27Kなど)→ドライ
- B-②:ストレートが作りやすい(67Aなど)→ニュートラル
- B-③:ストレートが作れる(457など)→ウェット
以下の組み合わせで、数値が低いほどドライ、数値が高いほどウェットと考えれます。
A-① | A-② | A-③ | |
B-① | 2 | 3 | 4 |
B-② | 3 | 4 | 5 |
B-③ | 4 | 5 | 6 |
また、以下の要素から、ハンドのマッチしている割合などを判断します。
カードのランクに関するテクスチャ
- C-①:最も高いランクが2~6(532など)→ロー
- C-②:最も高いランクがT~7(T93)→ニュートラル
- C-③:最も高いランクがA ~J(A65など)→ハイ
C-①=ローボードにマッチしやすいのは、ルースなプレイヤー、ブラインドを守りにきたBB、ローペアで積極的に入るプレイヤーなどです。
C-②=中程度のランクのボードは、コーラーの持ち得るレンジにヒットしやすいと言えます。AT、KT、JT、T9、98など。よって、相手がプリフロップでコールドコールした場合、ワンペアができている可能性は高いです。
C-③=オリジナルレイザーにマッチしやすいボードです。あなたがオリジナルの場合、無条件にベットできます。気まぐれで75sで入っていたとしても打てるボードです。
ボードの例
いくつかの例で解説します。
めちゃくちゃウェット
A-③モノトーン、B-③ストレートが作れる、C-③ハイカード、で構成されているボードです。
例:やなど。
どんなドローも、メイドハンドもあり得て、レンジ的にも非常にマッチしている可能性が高いボードです。互いにハンドが完成、もしくは進展しやすいので、ぶつかりやすいボードです。
逆に、危険だと判断して早々に撤退するプレイヤーもいます。
比較的ウェット
A-②ツートーン、B-②ストレートが作りやすいカードで構成されているボード。
例:やなど。
フラッシュドローとストレートドローの両方があり得るボードです。複数人が参加している場合、警戒が必要です。
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