シックコールは、マージナルハンドでも相手に勝っているというリーディングによりコールすることを指します。ヒーローコールとも言います。
シックコールの例
シックコール(またはタフコール)は、バッドコールと紙一重です。例えば以下の例を見てみましょう。
相手のベット額がおかしい
6人のテーブルであなたはBTNでです。全員50BB持っています。
2人フォールドしてあなたは3BBにレイズ。ルースなSBコール、BBフォールド。
ポットは7BBです。
フロップ:
SBベット2BB→あなたコール
ポットは11BBです。
ターン:
SBベット4BB→あなたコール
ポットは19BBです。
リバー:
SBオールイン(41BB)
さてあなたの最後のアクションです。あなたは8のワンペアです。
相手はフロップから強さを一貫して主張しています。
SBはルースなため、K9やQTなどでもプリフロップでコールしてきそうです。相手がQかKにヒットしていればあなたのコールはバッドコールとなります。
しかしフロップ、ターンのベット額の小ささはドロー目の強いボードと比較すると、少し小さすぎます。QかKにヒットしているなら、あなたがドローの場合を考え、オッズに合わない金額をベットするのが常識的に思えます。セットなどでスロープレイしているのなら、リバーでのオールインも奇妙です。もしかすると相手はドローを引きにいっており、安く次のカードを見るためのブロックベットをしていただけなのかもしれません。フラッシュドローや、TJなどのオープンエンドストレートドローを外し、リバーでビッグブラフをしているように見えます。
この状況でのコールは、シックコールと言えるでしょう。
シックコールをする際は、相手のプレイスタイルや、ハンドレンジなど、プリフロップからの相手のアクションから検討し、コールしても勝っている可能性が高い場合に行います。
ターンで相手がチェック
6人のテーブルであなたはMPでです。全員50BB持っています。
あなたリンプイン→タイトなBTNレイズ3BB→他フォールド→あなたコール
ポットは7BBです。
フロップ:
あなたチェック→BTNベット5BB→あなたコール
ポットは17BBです。
ターン:
あなたチェック→BTNチェック
リバー:
あなたチェック→BTNベット18BB
そしてあなたのアクションです。
ターンでのBTNのチェックは明らかに弱みです。もしポケットペア、トップヒットなどをを持っていた場合、ターンでも打つのが常識的です。また、クラブのフラッシュドローであってもターンでベットすると思われます。
BTNはタイトなプレイやーなので、AK、AQ、AJ、AT、QK、JK、JQなどのハイカード2枚を持っていると予想されます。問題は、最後に落ちたJに相手がヒットしたかどうかです。
相手のリバーでのベットは、若干ポットを超える大きなベットです。
あなたはずっとチェックしており、自分のハンドの強さを主張していません。そしてこのようなボードでのJヒットはおそらくベストハンドと思われるため、もしJヒットならバリューベットを行うのがよいように思われます。フラッシュが完成していてもしかりです。
そんな中ポットを超えるオーバーベットは、降ろさないと勝てない、という相手の声が聞こえてきます。
ここでのコールもシックコールと言えます。
注意点
シックコールは成功すれば、自分のリーディングに酔い、気持ちがよいものです。
しかしバッドコールで負けてしまった時、ほとんどの場合
「やっぱりそうだよね~、プリフロでレイズしてるんだからA持ってるよね!」
「そりゃターンで打てるならヒットしてるよね!」
と、自分の判断が明らかに間違っていたポイントがすぐにわかるものです。
「相手はブラフに違いない」「Aを持っているはずがない」「フラッシュドローに違いない」などの思い込みで、コールし続けるのは危険です。コールする前にかならず
- 相手が持っていそうなハンドはなんなのか
- ブラフするプレイヤーなのか
- ドローでも打つプレイヤーなのか
を検討し、勝てる可能性が高い場合にコールするようにしましょう。
コメント 名前とメアドは必須ではありません
シックコールを集めた動画が上がってましたので、
ネタとしてURLを貼っておきます。
http://www.youtube.com/watch?v=POr3II-Ycbc
コメントありがとうございます。動画掲載させていただきました!