8月23日、24日の2DAYSで行われたJAPAN POKER CUP IN OSAKA 2014~POKER甲子園夏全国大会決勝~に参加した。日本ポーカー協会主催の大会で、規模的には日本最大級。
(この日記は長いです。)
優勝すると、今年の10月にフィリピンで開催されるWPTの全13イベント(ハイローラー除く)の参加フルパッケージ!
心斎橋のDining bar T-twoの7月度のファイナルに参加し、そこで2位になってまずはシートをゲット。
最近特定のお店に足繁く通うことができずに、店舗ポイントからのファイナル参加、という機会がすごく減ってたので、こういうシートをとれば決勝参加可能、という大会に出て結果残したいなーと思ってたところだったのでちょうどいいタイミングだった。
POKER甲子園はシート獲得1つで2万点、2つで3万点、3つで4万点、4つで5万点で決勝に参加できる。 このシートを取るための予選は、日本全国で延べ3000人以上が参加したとのこと。
過去のPOKER甲子園の決勝の参加人数はこんな感じ。
- 第1回2012夏 決勝60名
- 第2回2013春 決勝67名
- 第3回2013夏 決勝100名
- 第4回2014春 決勝115名
- 第5回2014夏 決勝181名(今回)
どんどん規模がでかくなってる。来年の春は200名超えそう。
自分はシート1つだけだったので2万点でスタート。
スタート時点で5万点の人相手に半分以下のスタックというビハインドはまあまあきつかった。ダブルアップしてもまだ負けてる。
DAY1は複数の会場で行われて、13R終了時点で残っていたプレイヤーは翌日のDAY2を北新地のゼウスで戦うという仕組み。
DAY1 in Dining Bar T-two
DAY1はシートを取らせてもらったT-twoで参加。20名くらいだったかな?
序盤はセットなどハンドが入って順調にスタックを増やし、4Rあたりでスタックは4万点ほどで開始時の倍に。 フロップが開いて明らかにハンドが弱いか強いかがわかりやすいアクションをするプレイヤーが何名かいたので、弱みが見えたらブラフでポットを取る。これだけでだいぶ増えた。
自分が座ったテーブルはパッシブなプレイヤーが多く、複数人でフロップに進むことが多かったのでフロップ以降の流れを見てポットを取りに行く方針にしてルース目にゲームに参加。
5万点ほどになった時にUTGでハンドを見るとAA。
この1時間くらいリンプを多用してたのでバランス取るためにAAでもリンプ。(普段はしない)
すると3万点ほどのレイトポジションのプレイヤーがオールイン。自分はもちろんコール。
相手55で何もおこらずにチップを増やす。ラッキーだった。
その後はスチールとブラフで徐々にスタックを増やして10万点くらいになり1テーブルに。
ダブルアップ
2000-4000-Ante400
自分BBの時にミドルから1万のレイズ、SBがジャストコール。自分はハンド見るとAA。
スタックは全員10~15万ほど。
ここでオールインすればリスチで終わるかもしれないけどかなりうそ臭いはずなので一気にプッシュ。
ミドルは悩んでフォールドし、SBのみコールしATが出てくる。 ATでコールするということはやっぱり相当嘘くさかったんだろう。後で聞くとミドルポケットに見えたとのこと。
これでダブルアップし20万点オーバーに。
その後はショートが飛んで5人になったところで12R。
自分は一応チップリだ。 ほぼ変わらないスタックでユウキ先生が右に座っている。
ユウキ先生とぶつかって一気に減らすことだけは避けたい。
正直ここで無理してプレイヤーを飛ばす意味があまりない。本番は明日なのだ。このスタックでDAY2に行きたい。
しかしバブルというわけでもないのでプレミアハンドが入れば積極的に攻めるつもり。結局ハンドはまったく入らずほぼ動かずにじっとしてそのままDAY1終了。
DAY1の最終スタックは219,000。
DAY1-総括
セットとブラフとスチールとAAで稼いだDAY1。危ないシチュエーションはほとんどなかった。
DAY2に進んだ39名の中でスタック量は4番手。
全体でのチップリは50万オーバーのAJPCチャンピオンの田中さん。すげー。
DAY2-ZEUS
ということでDAY2はゼウスに。
この日は日曜だったけど午前中に仕事の商談が入ってたので仕事着で参加。
39名の4テーブルで開始、なんと自分はフューチャーテーブル!そう、ニコニコ生放送で全ハンド公開されるwww
なのでここからは記憶に頼るのではなく記録を見ながらの戦記なのでだいぶ具体的です。
しかし自分の3つ後ろのシートにチップリの田中さんがおるやーん!!
ちなみに今回のポーカー甲子園決勝の総スタック630万点。そのうち50万以上を田中さんが持ってる。
ポットコントロールしてブラフキャッチ
4000-8000-ante1000
ミドルがレイズメイク2万に自分はBTNで、3ベットでもよかったがコール、BBの田中さんもコール。
フロップ: ポット73000
田中さんには勝ってるだろう、ミドルのAK、AQ、AJだけ注意。
田中さんベット4万、ミドルはフォールド。 田中さんAヒットでもキッカー勝ってるだろうとジャストコール。
ターン:
田中さんQなら捲くられた。田中さんはまたもベット。しかしベット額が小さい。
Qの可能性もあるけど70%は勝ってると判断しジャストコール。
リバー:
キッカー関係なくなった・・・。しかし田中さんがQを持ってる可能性も少なくなった。 田中さんはまたも小さめのベット。
AであろうとQであろうともっと強烈なベットをしそうなプレイヤーなのでこれは普通に勝ってるなと思いジャストコール。
田中さんはマックしてポットをとる。後でニコ生で田中さんのハンドを見るとでガットショットだった。
なるほど、少ないベットでブロックベットしつつドローを引きにきていた。これ引かれてたら見えないなw
スタックは30万点ほどに。
99で勝負
6000-12000-ante1500
UTGからでレイズメイク25000に。
BBの清水さんが12万点くらい(うろ覚え)をオールイン。
うーん、清水さんはタイトで慎重である。こちらのUTGからのレイズするレンジもかなりタイトに考えてるはずなのでこれは相当強い。
しかし清水さんのスタックはショートと言える量なのでプッシュレンジは少しは広がってるはず。77+、AJ+でプッシュしてそう。
もしそのレンジなら99のエクイティはそれなりにあるだろう、と考え悩んだがコール。
が出てくる。AKはOK!なんとか逃げ切ってスタックを増やす。スタックは40万オーバーに。
QQでリスチ
8000-16000-ante2000
テーブル移動してきたレナさんがUTGからレイズメイク4.5万。
超タイトなレナさんのUTGからのレイズである。しかしスタックはそれほど多くないので66+、AT+ぐらいか。 自分はポジションは+2でハンドを見ると。
これだけ強ければレナさんのオールインも受けれるので3ベットする、メイク11万。
すると後ろで田中さんが悩んでる。悩んでるのが本当であればAA、KKはない。なので自分としては入ってきてほしい。
しかし田中さんはダウンし、レナさんも悩んでダウン。田中さんは77でレナさんはATsだった。
AJでオールインを受けれない
8000-16000-ante2000
UTGのANUAさんがオールイン、自分は+1でハンド見るとAJo、この状況でAJoでは受けれない、フォールド。
ANUAさんのスタックがそれなりにあったことと、後ろにプレイヤーが多すぎたため。
ここでコールしてビッグスタックがオールインを被せてきたら自分は降りざるをえない。
タイムシフトで確認するとANUAさん99だった。ノーコールでANUAさんがポットを取る。
AQvs66
10000-20000-ante3000
UTGで自分のハンドは、レイズメイク5.5万、するとレイトのプレイヤーが15万ほどをオールイン。
スタック量的に悩む必要はないのでクイックコール。相手は。
フロップ:
ターン:
リバー:
Aでクワッドを引いて勝つ。スタック60万ほどに。
AJでオールインを受ける
10000-20000-ante3000
自分のアーリーからのでのレイズにBBのレナさんオールイン。
さすがにこれはハンド負けてる可能性が高いけどレナさんのスタックが少なかったのでぎりぎりコールできる。
ということでコールするとが出てくる。あー、さすがにしっかりしてるなぁ。
と思ってたらボードでAハイ同士でチョップに。助かったw
スタックは65万点ほどに。
AJでオールインを受ける
15000-30000-ante4000
+1からでレイズメイク7.5万、するとすぐ左ののんちさんが30万点ほどをオールイン。
もう少し早い時間ならAJは降りてたかもしれないけどもう相手のスタックは10BB程度だし、のんちさんのレンジも少し広がってると思いコール。
テルの話しになるけど、のんちさんはハンドを見て一瞬少しのけぞってどうしようという感じになって急に前のめりにオールインを宣言した。
ほんと感覚の問題だけど、これはそれほど強くない。A5-AT、KQ、22-66の時の反応に見えた。
出てきたのはで、フロップでJをヒットさせてそのまま勝つ。
スタックは97万点ほどに。
ここでファイナルテーブルになりブレイク。
上に書いたのが大きくスタックを増やしたプレイで、その他には1週に1回はスチールできてたと思う。
減らしたのは、COのレイズにBBからKToでコールし、フロップAQ3でガットになるも相手のCBに降りたプレイ。 ほんとに減ったのはこれくらいだった。相手のハンドはATでしっかりしてたので、いいフォールドだったと思う。
勝ってるハンドはそのまま勝って、微妙なコインフリップでも勝ち、ドッグの時はチョップになる。
なんとも順調。
ファイナルテーブル
ファイナルテーブルに入った段階でチップ量。
- 夏 (兵庫) 1,393,000
- 田中(滋賀) 1,342,000
- 鮫肌(大阪) 977,000
- 村岡(和歌山) 752,000
- Buddha(東京)555,000
- 深川(福岡) 515,000
- JIRO(和歌山) 411,000
- ひより(奈良) 367,000
- 花吉(和歌山) 184,000
大阪自分だけですやん!!
うおおお甲子園は大阪のもんやぁあああああ!
(甲子園は兵庫です)
そしてファイナルテーブルはシート引き直し!田中さんが自分の右に!これはやりやすい!
KKでビッグポット
15000-30000-ante4000
SBの自分までフォールドでまわってきてハンド見ると。
BBの人は少し前にフロップCBをうって自分は降ろされた。和歌山の村岡さんかな?それほどプレイを見てたわけじゃないけど上手いイメージ。
SBのこちらのレイズは疑ってタフにコールしてくれるだろうと7万にレイズ。すると村岡さんコール。
フロップ:
キタ!
セカンドナッツを手にした。(ナッツはJJ)
もちろんチェック。すると村岡さんベット。少し間をおいてコール。
ターン:
うれしくないカードNO1!
チェックすると村岡さんもチェック。うーん?J持ってたらチェックするかな?するなぁ・・
リバー:
まあでも勝ってるだろうと自分はバリューベットすることに、K持ちかポケットからバリューとろう。Aハイコールもありえる。
残り60万のうち20万点をベット。 すると村岡さんが
クイックでオールイン。
・・・・
2秒固まった末にコール。もちろんコールだ!!w
するとのブラフハンドが出てきてビッグポットを手にした。
これでスタックは170万近くになりチップリに。
リバーオールインは本気で一瞬固まったがこれは降りれない。
気になるハンド
15000-30000-ante4000
ミドルの夏さんがレイズメイク13万、レイトでJIROさんコール、SBの田中さんコール、そして自分はハンドを見ると64o。
ハンドはゴミだが10万の投資でボードとマッチすれば利益はデカいと考えジャストコール。 ポットは52万にもなっている。
期待するボードは44x、66x、235、64xなど
フロップ:A94
ボトムヒットを手にした。
田中さんチェック、自分チェック、すると夏さんがベット405,000点。 夏さんの後ろには残り50万ほどしかない。
JIROさんはフォールド。
この夏さんのベットはスタックの45%のベットで、もう降りる気がない、という主張に見える。
つまりもう自分は降ろせないから、みなさん降りたほうがいいですよ、という主張に見える。
しかしAがヒットしていれば降りてほしいという主張はしないのではないか、セットならなおさら。と自分は考え、ここで夏さんはAはもっていないと判断した。
Aヒット、2ペア、セットなど強いと言えるハンドの場合ここではもう少し小さいベットが適正に見える。 適正なベットをできるプレイヤーが大きなベットをしたのだ。
もちろん夏さんがAKやセットを持っていて、他のAとウィークキッカーのプレイヤーから最大限のバリューを取りにいった、ということもあり得るけど、自分はAはないと感じた。
自分までフォールドでまわってきたらオールインしようかなと考えているとSBの田中さんがオールイン!
ぎゃー、やられた、こうなったら自分はもう降りるしかない、フォールド。
すると夏さんが悩む。やはりAは持ってなかったかー。と思ってみていると夏さんコール!Aあるの!?
夏さんT9、田中さんA9の2ペアで、そのまま田中さんがポットをとった。
最後の夏さんのコールは、大きくなりすぎたポットを捨てれなかったからなのか、田中さんのオールインをブラフと判断したのか、聞くことはできなかったのでわからない。
もし田中さんがフォールドして、自分がオールインしていたらどうなってたのか。
夏さんから見た自分と田中さんのスタイルの違いから、降ろせていたかもしれないけれど少なくともミドルヒットでタフにコールした夏さんを見て、プッシュしなくてよかったかなと思った。
これで田中さんのスタックは一気に250万になりチップリに、自分は180万、JIROさん140万、ぐっぴーさん67万、Buddhaさん44万の残り5名。
その後自分はスチールなどで少し増やす。
Buddaさんのあやしいリンプ
30000-60000-ante5000
直前でスタックを増やしたBuddaさんが+1からリンプ、SB田中さんコール、BBの自分はハンドを見ると
この時自分のスタックは230万、田中さんが250万、Buddhaさん70万である。
12BBしかないBuddaさんのリンプはモンスターの香りがする。そして自分は田中さんとぶつかりたくないのでアイソレートしたい。
もし自分がここでメイク20万点にレイズするとBuddaさんのオールインが飛んできて田中さんはフォールド、という流れが見える。そして自分はその状況でコールするだろうか?
コールに必要な額は40万くらい、勝った時に手に入るポットは150万くらい。そうなったらもうオッズ的にコールすることになるだろう。
もしチェックしてフロップを見にいけば、アグレな田中さんと、プッシュorフォールドになってるBuddhaさんに挟まれてキツイ。何より田中さんにはカバーされているのだ。
もうチェックしちゃってフロップ見てから考えようかな?んな弱気で優勝なんかできん! だったら自分から入れよう、ビッグペアが出てきてもA1枚で戦う。と考えオールイン。
するとBuddhaさんコール、田中さんフォールド。降りる期待値も若干はあったと思うけど予想通りに。
Buddhaさんはをショウ。あー、やっぱモンスターですよねー。Aカモン!
フロップ:
Aカモォォォォォォォン!!
ターン:
A・・・・と4カモォォォォォォォン!!
リバー:
ランナーランナーガットショット引いてもうた・・・
飛ばしたのは漫画「ガットショット」の仕掛け人のBuddhaさんである。
このボード見る限り、プリフロ一発オールインでしか取れなかったポットだ。
プリフロの積極的な判断で自分に引き寄せたラッキーだ、と前向きに考えることにした!
この後JIROさんの66でのオールインに田中さんがJJで受けてそのまま田中さんが勝ち。
スタックは自分290万、田中さん300万、ぐっぴーさん35万くらい。残り3名。
Kハイでコール
40000-80000-ante10000
グッピーさんがBTNからオールイン、田中さんフォールド、自分はハンド見ると、コールするには後27万。
Kハイは十分。ということでコールするとが出てくる。
なんとかそのままKハイで逃げ切って勝利。
ヘッズアップ
相手は今年のAJPCチャンピオンの田中さん↓ DAY1からビッグスタックで走り続けた猛者。
間違いなく今ノリにのってるポーカープレイヤーの一人だ。
正直、ファイナルテーブルになってから一番ヘッズしたくないと思ってた相手w
ぶつからないように避けていると結局最後にぶつかる。トーナメントだからそらそーだw
しかしAJPC、ポーカー甲子園と大きな大会で2連続優勝させるわけにはいかないっっっ!
対するはこのサイトの管理人鮫肌↓ ドヤ顔である。
スタックは自分331万、田中さん308万、ほぼイーブン。 ブラインドは40000-80000-ante10000でお互い約40BBを持っての戦いになる。
ブラフキャッチするの?しないの?
何度か小さなスタックの移動があってはじまってから数ハンド目にBTNでが入り、捨てかけたがリンプも織り交ぜようとリンプ。
田中さんチェック。
フロップ:
ボトムヒットを手にした。
田中さんチェックに自分は12万のベット、田中さんはコール。
チェックコール??これまでそんなプレイを見てなかったのでなんだろうと考える。 ヘッズになればプレイを変える人は多いのでその影響なのか。
そうでなければブラフでフロートしてるだけかマッチして2ペアになってスローしているのか。
ターン:
田中さんチェックに自分は22万のベット、すると田中さんがチェックレイズでメイク46万。
チェックレイズ??おかしい。何を持ってるのかまったくわからない、つまり何も持ってないように見える。
プリフロップチェックなのでポケットはまずない。2ペアあるのか?しかし2ペアなら田中さんのスタイル的にターンは先に打ち出しそうな気がする。
田中さんがフロップチェックコール→ターンチェックレイズをしそうなハンドが想像できない。
これはブラフだと読みジャストコール。リバーでブラフキャッチする方針。
リバー:
田中さんベット90万。 ポットは約100万なのでほぼポットサイズのベットだ。
すげーいいベットだ。
50万くらいならそれほど悩まずターンでの方針通りコールしていた。 しかしベットがデカい!
ここでかなり長く悩み、プリフロップからのアクションを思い返して相手がブラフの可能性、それ以外、つまり自分が負けてる可能性を検討する。
コールしたら残りいくらになるのか、自分のスタックを見ると残りは150万くらいになる。
つまりこれ負けると150万と480万くらいになる。1:3だ。
結局悩んでも頭の中ではハーフハーフのまま、決断できない。
このハンドは公開されてる、つまり見てる人間は、どっちが勝ってるかわかってるのだ。
そうだ、自分の友人達はこのハンド公開を見ながら「コールコール!」「フォールドフォールド!」ときっと言ってるに違いない。
その声を受信しよう。
念が飛んできてるかもしれない!
目を閉じて心を無にする
・・・
・・・
・・
・
何も聞こえない。
あぁ、ポーカーは孤独なんだなぁ。
結局捨てた。ターンで決めた方針に背いて、リスクの大きさにビビって捨てた。
田中さんのハンドはQハイだった。ナイスベット。
このハンドはインポジなんだからターンチェックバックして、リバーブラフキャッチが最適だったような気がする。
それほどポットが膨らまないようにしていれば比較的容易にリバーをコールできる。
この一貫性のないプレイがこの大会で最も長考して最も悔いの残るプレイになった。
スタックは田中さん370万、自分270万。
ワンヒットフラドロ
50000-100000-ante25000
田中さんBTNからリンプ、自分はハンドを見るとでチェック。
フロップ:
ボトムヒットJハイフラッシュドローを手にした。
これは勝ってる可能性が高い上にJハイフラッシュドローは強い。
23万のポットに15万を先にベットすると田中さんはフォールド。
Jのトリップス
50000-100000-ante25000
次のハンドでBTNでが入り、25万にレイズ。すると田中さんはコール。
フロップ:
トリップスを手にした。 田中さんチェック、自分もチェック。ターンでの田中さんのベットを期待する。この状況、田中さんなら必ずベットするというある意味信頼に近いものがある。
ターン:
3枚目のスペードは嫌な感じだ。
すると田中さん53万のポットに対して50万のベット。
ジャストコールにするかレイズにするか悩む。リバーで4枚目のスペードが落ちると身動きできなくなる。
ここでジャストコールして、リバーで4枚目のスペードが落ちて、田中さんがベットしてきた場合、悩ましいがコールすることになるだろう。フラッシュの可能性もあるがそれ以外の可能性も多い。
結局50万のベットを引き出しただけで十分だと判断してオールインする。 (オールインはやりすぎだったかもしれない)
田中さんはフォールド。これでスタックは逆転した。
ガットショット
田中さん280万、自分350万。
Q9oでBTNからレイズしスチール。その後お互いBTNでハンドを捨ててBTNが再度まわってきてハンドを見ると
21万にレイズすると田中さんジャストコール。ポットは45万。
フロップ:
田中さんチェック。自分は2オーバー。CBを打つか悩んでチェックを選択。
ターン:
ラグだろう。すると田中さんベット35万点。
プリフロップでレイズにコールするハンドでこのボードにマッチするのだろうか?いや田中さんならありえるw
Aハイ、Kハイ、Qハイ、3のペア、4のペアあたりに見える。5の可能性もあるだろうか。
55、A5、K5、Q5、田中さんなら持ち得る。
どちらにしろハンドは負けていそうなのでここはレイズすることにした。フォールドかリレイズが返ってくるだろう。
ジャストコールされてリバーチェックなら、ブラフオールインする可能性も検討しておく。ガットショットの保険も一応ある。
3や4のペアを降りたくなるベット、そしてこちらがセットやオーバーペアに見えるサイズ、ということで悩んでメイク85万にレイズ。
すると田中さんは少しのけぞって、まいったなー、というアクションをする。
これを見た自分はとっさに、あ、やっぱり3か4の1ペアかな?これは降ろせるな、と思った。
しかし1秒後に、いやいや、弱みをそんなシンプルに出すわけない。これはもしかして強いのか・・・と頭をよぎる。
ポーカーでは弱みは強さである。
どちらにしろ田中さんのアクションを見ればわかる。レイズやオールインされればもちろんフォールドする。 すると田中さんはジャストコール。
なんと、一番ないと思ってたアクションが返ってきた。これはまいった。タフコールされてるのだろうか?5ある?
7かJはアウツなのだろうか。とにかくリバーを見よう。それから考える。
とりあえず7かJ落ちてくれええええええええ!5でもいいYO!というか5が最高!
リバー:
ガットショット引いた。
セカンドナッツだ。
ボードは 87にのみ負けている。その可能性はないことはないが99%勝ってるだろう。
田中さんがどんなアクションをとろうとももちろんオールインする。何を持っていようがコールしてくれる状況なのだ。
すると田中さんは100万のベット。オールインすればこれはもう間違いなくコールしてくれる。
自分はオールイン、田中さんは少し間をおいてコール。
をショウすると、田中さんはをショウした。田中さんはターンでガットショットを引いてた!
あぶねぇえええええええええええええ!!
スタックはカバーしていたのでこのハンドがラストハンドとなった。
ラストハンドはガットオーバーガットという肩の勝負で勝ってしまった。
このポーカー日記では過去数々の肩の弱さを嘆いてきたけど、まさかこんな強肩発揮する日がくるとは思ってもなかったw
ただ、このラストハンドはショウした時点では勝ってるので、肩ではあるけど肩だけではない、ということにしておこうw
田中さんはこちらのハンドをオーバーペアだと思っていた。(後で聞いた)
だからリバーが開いた時点でチョップは間違いないと考えていたようだ。
オーバーペアなら77も入るんじゃないか?と思いきや実はその可能性は少ない。
もし77ならばこのフロップだと自分はほぼ間違いなくベットしている。
77でフロップが開いて3アンダーというのは非常にありがたいフロップだ。
ターン、リバーでオーバーカードが落ちる可能性は高いのでフロップでベットしてそこでポットを取りにいっていたと思う。
なのでこちらが77~99を持っている可能性は少ない。あるとすればTT~AA。
総括
ショウした段階で大幅に負けていて、それを捲り勝ちしたのはDAY1、DAY2通じてBuddhaさんのKKと自分のATでのプリフロオールイン対決でリバーガットを引いたハンドだけだった。
それ以外は微妙なコインフリップかこちらが大幅に勝ってるものばかり。それらを全て勝てた。普通1回は負けたり、バッドビートを喰らうものだがそれが無かった。
また、スタックをカバーされている相手とオールインで勝負になったのはDAY1の自分AA、相手ATでプリフロオールイン対決の1回のみ。
つまり2日通じて飛ぶ可能性のある勝負はこの1回だけだった。
ポーカーはAAでも相手にカバーされていれば飛ぶことはある。当たり前の話しだけどカバーされていなければ絶対飛ばない。
スタックをある程度維持し続けて、カバーされている相手とコインフロップはしなかった。なのでファイナルテーブルになっても田中さんとは極力ぶつからないようにした。
強いハンドで大きなポットを取り、ブラフで小さなポットを取る、というのを繰り返した2日間だった。
ショートオールインをコールしたハンド以外でショウしたハンドは22+、AT+のみ。まわりからは相当タイトに見られていたはず。
そのおかげでQTなどのマージナルなハンドでスチールが成功していた。
後は自分のレンジの調整と、相手のレンジの調整がうまくできた。
それがピシャっとはまって、プリフロップオールインを受ける状況は何度もあったけど、ほぼ負けている時は降りれて勝っている時はコールできた。 キーとなるハンドをあげるとすれば
- DAY1後半のAAvsATでのダブルアップ
- DAY2序盤の99vsAKで逃げ切り
- DAY2中盤のKKでフロップフルハウスからのブラフキャッチ
- DAY2終盤のATvsKKでリバーガットを引く
- ラストハンド、リバーでガットショットの3アウツを引く
ということでJAPAN POKER CUP IN OSAKA 2014~POKER甲子園夏全国大会決勝~、なんとか優勝できました。
余談(祝勝会)
翌日、贔屓にしてもらってる西梅田のポーカークラブMで優勝祝勝トーナメントを開催してくれた。
ポーカー甲子園第二回、第三回優勝の鈴木拓也さん、第四回優勝の朝倉さん、AJPC2013優勝ののんちゃん、ポーカー学生リーグのチャンピオンなど、すごいメンツが来てくれた。たぶん総数30名弱。
お店に入るなりシャンパンを飲まされ、プレイ中にS様からワインを一気させられ、空きっ腹にお酒を入れてグデングデンに。
お酒が入ってポーカーに勝ったことがないので必死で水を飲んで酔いを覚ますw
しかし一回は飛んでしまいリエントリーしたところでだいぶ酔いも抜けてきた。
そこから真面目にプレイしてなんと優勝してしまった。ヘッズの相手は学生チャンピオン。
祝勝会ひらいてもらってトーナメントでも優勝できるなんて幸せでしたw
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