投機的なハンド

投機的なハンドとは、現時点ではそれほど強くないが、モンスターハンドに化ける可能性のあるスターティングハンドのことです。

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いわばドローを引き当てるためのハンドです。

有名なプロプレイヤーのダニエル・ネグラーノが好んでプレイするスーテッドコネクターなどがそれに当たります。

主に投機的なハンドは以下のようなスターティングハンドのことです。

89sといったスーテッドコネクターは、プリフロップの時点では、AJには約40%、TTなどオーバーペアには20%弱の勝率しかありません。つまりヘッズアップで戦うべきハンドではありません。

スーテッドコネクターは、ペアを作ることを期待するハンドではなく、ストレートやフラッシュを完成させ、ビッグハンドを作って相手に勝つハンドです。また、ドローの状態でセミブラフを使ってアグレッシブに攻めて、フォールドエクイティを自分のものにするハンドとも言えます。

TIPS フォールドエクイティ

相手がフォールドする期待値のことで、相手がフォールドして自分が勝つ”可能性”を意味します。オールインなどがまさにフォールドエクイティを自分のものにするプレイで、相手にフォールドさせるかショーダウンして勝つか、2つの勝利方法を自分のものにすることになります。その反面、相手はショーダウンして勝つという選択肢しか残されていません。これはフォールドエクイティを、完全に自分のものにするプレイと言えます。

スモールペアやミドルペアは、ヘッズアップでは強いため、レイズして参加者を減らすのも手ですが、ほとんどの場合ボードオーバーカードが落ちます。その場合相手にプッシュされると、身動きがとれなくなるため、セットになることを狙ってプレイする投機的なプレイ方法もあります。主にポジションがない場合、スモールペアは投機的な方法でプレイするのがよいでしょう。

ではどういう状況で「戦う」という判断を下すべきか。

などです。

オッズが良い

ご存知のようにドローを引く確率というのはそれほど高くありません。6d7dを持っていても、フロップがTsKhAcのようなものが出た場合、あなたのハンドはお寒いものになります。投機的なハンドはほとんどのフロップでお寒いものになります。

スーテッドコネクターのカードのランクが低ければ低いほど、トップヒットする可能性も低くなり、ヒットしたとてもミドルヒット、ボトムヒットで辛いボードをプレイすることになります。

スモールペアも、ほとんどの場合ボードオーバーカードが落ちるため、セットができなかった場合、身動きが取りにくくなります。また、参加人数が多ければ多いほど、ボードに落ちたオーバーカードでペアを作られている可能性が高いため、スモールペアは非常に弱々しいハンドになるでしょう。

このように、投機が成功する可能性は、ペアを作って相手に勝つ機会に比べて極端に少なくなります。

成功率が低いのであれば、それに見合うためには見返りが大きい必要があります。
つまりオッズインプライドオッズす。

リンパーが多い

最初に述べたの「オッズが良い」に関係しますが、リンパーが多いとオッズが良くなります。
例えばあなたBTNでMP1が3BBにレイズ、MP2コール、COコール、この時点でポットには10.5BB入っており、あなたは3BBを出して13.5BBを狙いにいくので、オッズは4.5倍(必要な勝率は22%)と、良いものになります。

インプライドオッズが良い

あなたの目的は、逆転されそうにないモンスターハンドを完成させることなので、完成させた場合リターンを可能な限り大きくするべきです。

つまり、強いハンドが完成した場合に相手からできるだけたくさんのチップを引き出す必要があるので、相手がチップを持っている必要があります。

せっかくストレートを完成させても、相手がショートスタックだった場合、見返りはそれ以上になりません。

投機的なハンドで参加する場合は、十分に見返りが大きくなるスタックが相手にあるかどうか、参加しているプレイヤーのスタックを確認しましょう。もちろんあなたにもスタックが必要です。

ポジションが良い

これはどのようなプレイでも言えることですが、ポジションが良いにこしたことはありません。アーリーポジションから低いコネクターのような投機的なハンドを持ってのリンプインは危険です。後ろでレイズが入った場合、コールしたとしてもヘッズアップになった場合、あなたの勝率はとても低いものになります。

良いポジションで、あなたまでリンパーが複数いる(オッズが良くなっている)、レイザーがいない、いたとしてもコールが複数入っている(オッズが良くなっている)、という状態を確認した上で、プレイするかどうか判断すべきです。

逆に、ポジションが良くてスモールペアがきた場合、セットを狙った投機的なプレイではなく、レイズリレイズで人数を減らしてヘッズアップにするというのもありです。というか正攻法でしょう。あなたにはポジションがあるので、全員を降ろせる可能性(フォールドエクイティ)もあり、コールされたとしてもポジションも良いため、フロップ以降相手のアクションを見てから判断できます。ヘッズアップなら、5のポケットペアはAKo相手でもプリフロップなら勝率は55% VS 45%と分があります。

投機的なハンドのメリット

ドミネートされにくい

89sといったハンドは、レイズが入った状況でプレイに参加しているようなプレイヤーからドミネートされにくいと言えます。常識的に考えて、オープンレイズするハンドは、AT+やポケットペアである可能性が高く、ドミネートされる確率が低くなります。しかし、コネクターのような投機的なハンドでもJQなどは、逆にドミネートされている可能性が高いと言えます。多くのプレイヤーがAQやAJといったハンドでレイズするからです。

降りやすい

投機的なハンドは狙いが絞れています。89sは、ベストはフロップでストレートフラッシュが完成していることでしょう。次にフラッシュ、もしくはストレートが完成していること。その次にフラッシュドローストレートドローがてきていることです。逆に言えば、上記のようなボードがでなかった場合、さくっと降りれます。未来がないからです。

しかしTJを持ち、フロップでJがトップヒットし、先に相手に打たれた場合、なかなか降りれません。もし相手がAJのようなハンドを持っていてドミネートされていた場合、手痛い損失を被ることになります。そういった意味で78sなど低いスーテッドコネクターはプレイしやすいハンドと言えるでしょう。

狙い以外のラッキーを拾える

例えばあなたがBTNで67sを持ち、EP1レイズ→MPコール→あなたコール、といった状況で
ボードが257レインボーだった場合。

EP1が8以上のオーバーポケットを持っていない限り、あなたにはポジションとトップペアがあり、有利にゲームを進めることができます。あなたのハンドはドミネートされている可能性が低く、低いランクのボードヒットしたのはあなただけの可能性が高いからです。

EP1がAT+でよくレイズをするプレイヤーで、CBを毎回うってくるようなプレイヤーだった場合、相手はまだノーヒットでただのツーオーバーである可能性が非常に高いため、相手のCBに対しレイズすることができます。

投機的なハンドのアクションチャート

投機的なハンドがきた場合の、ポジションと状況ごとのアクションを表形式にしました。

  • UR=unraised=あなたまでレイズがない状態、あなたが最初の参加者の場合。
  • C×1=call1名=あなたまでにリンパーが一人いる場合。
  • C×n=call×n人=あなたまで複数ののリンパーがいる場合。
  • R=raised=あなたまでにレイザーがいる場合。
  • R+C×n=raised+call×n人=あなたまでにレイズがあり、それに対してコーラーが複数人いる場合
  • RR=reraised=あなたまでにレイズリレイズが入っている場合

 

低いスーテッドコネクター(45s~9Ts)
↓ポジション UR C×1 C×n R R+C×n RR
UTG F
EP F F C F C F F F
MP F C F C F C F F F
LP C C C F F C F
SB C C C F F C F
BB C C F F C

スーテッドコネクターは、表を見ればわかるとおり、参加者が多いゲームで威力を発揮すると言えます。レイズが入っていても、コールが複数人いる場合、オッズがよいため参加する価値が高まります。レイザーとのヘッズアップになりそうであれば、ドッグになるのは確実なのでフォールドしましょう。低いスーテッドコネクターレイズできるシチュエーションはほぼないと思っていいでしょう。あるとすればポジションがBBでSBまで全員フォールドし、SBがコールと弱気のアクションしたときに、スチール目的で(ハンドに関係なく)レイズする場合です。

低いポケットペア(22~77)
↓ポジション UR C×1 C×n R R+(C×n) RR
UTG F
EP C R C R C R F F F
MP C R C R C R F F F
LP R R C R F RR ※1 F C F
SB R R C F RR ※1 F C F
BB R C R C RR ※1 F C F

スモールポケットは、参加者が少ない場合はレイズ、多い場合はコールが基本路線となります。レイズも相手にコールしてほしいためのレイズではなく、全員を降ろしてスチールするためのレイズとなります。

※1スモールポケットペアは、レイザー一人の場合、相手がオーバーポケットでないと確信が持てれば、ヘッズアップ時の勝率は上になる可能性が高いです。自分がショートスタックでオールインしか選択肢がない場合、リレイズオールインは合理的な判断となる場合が多いです。

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